SUN
おそらく、現存する僕の詩の中で最も古いものだと思われる。
戦争の唄。どうして、こんな唄をかこうと思ったのか……いまでもわからない。
ただ、これを他人に詠ませたら妙に感動されてしまって、困惑した。
薄っぺらい言葉を並べておけば、一般ウケでもするんだろうか。
実はメロディも作ってあるんだけど、音にする技術に疎くて公開のしようがないまま、30年が経過しようとしてる。
忘れないうちになんとかしないとなんだけど……
空がもえてる
海があれてる
鉛の音 空気裂いて
ほら逃げまどう
鳥やさかなが
ぼくらはうずくまってる
あっちこっちで街が消えてく
ぼくらはそれをみてる
蒼い身体のふるえを止めて
ほら空を見上げれば
日がしずむ 日がしずむ
夜がくる 闇がくる
ぼくらにもう朝はこない
ぼくらはもう終わる
ずっとはなれたくなかったね
このままでいたいね
暗闇の中
閃光(ひかり)がはしる
まぶしくて目を閉じた
最後の光
ぼくらは二度と
目をあけられなくなった
まっ暗闇へカケラになって
ぼくらは飛ばされてく
冷たい空に舞い上げられて
地平線見つめれば
日がのぼる 日がのぼる
朝がくる 夜があける
だけどぼくらに朝はこない
ぼくらはもういない
こんなはずじゃなかったのにね
永遠におわかれ……
朝日はのぼり街をてらした
そこには何もなくて
あたり一面ただ焼け野原
朝日は何もいわない
日がのぼる 日がしずむ
朝がくる 夜がくる
だけどここにはだれもいない
風だけがふきぬける
たぶんここもおわりだろうね
永遠におやすみ……
日がのぼる 日がしずむ
夜があける 闇がくる
血染めの海と砂の大地
もうもとにもどれない
きっとここもおわりだろうね
永遠にさよなら……
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