10 Years Ago

……わからない人がほとんどだと思うので、詠み飛ばして下さい。
世間に見捨てられた、誰にもわかってもらえない世界の話です。


目を閉じれば 昨日のように
あのとき歌った唄が あのとき遊んだ夜が
まくらひとつでどこにでもいけた
10年前のあの日 全てがはじけて見えたあの頃

好きな言葉は Naked Hearts
合言葉は No Fear, No Fate, NO MERCY
ひとりにひとつ つけられた名前
ホントの名前は誰も知らない
だってそこではそんなもの必要なかったから
ホントの名前の自分を忘れて 気の向くまま 風の向くまま 全身で 全霊で
心の奥底まで楽しいと感じるまで
ガラスのように脆いカリスマの元に みんなが集う
僕は唯一そのそばにいられた存在 いまでも信じられない

そして半年 それが失われたとき 多くのものを失くした
なかま いのち こころ ゆめ おもい じぶん
みんなこわれていく
見たくない 見たくない
いまになってようやくわかった
あれは永遠に時間を止めるための儀式だったのかもしれない
永遠に 子供のままでいるための 儀式
そう だって みんなといるためには ひとつの約束があったから
みんなピーターパン……それが約束だったから

ある日突然言われた言葉
『アタシはなんも残らなかったけど、アンタならきっと大丈夫』
『きっとかかってこないよ。4月1日の電話は』
……ヨーコさん かかってきたよ 僕にも
4月1日の電話が
約束の日が来たんだ

携帯の留守番電話には 懐かしいみんなの声
しばらく逢わない間に また一段と遠くなったね
でも 今度は 本当に遠くなる
4月1日の電話は お別れの電話
この世の全てを忘れて 集まってはしゃいでた仲間との お別れの電話
全ては嘘でしたよと 夢の時間を忘れるための電話
意外なことに 気づかないうちに 僕は資格をなくしてしまっていたから
そう 意外にも あっけなく あっさりと
別れの時はやってきた
いつの間にか僕は大人になってしまっていた