– M A C H I N E S –

「PCは生きていない。 何かをするための、手段であって、
わたしたちがそれをとおしてなにかをするときにはPCなんか見えてない。
見えているのはどこかの知らない誰かだったり、ゲームだったり、
モニターに映し出された、どこかの風景だったりする。
PCを整備するとき、PCを抱きしめて眠るときだけ、わたしたちには
PCそのものの価値というものが見えてくる。
あなたにとってのPCはどっちだったのだろう。
手段だったのか、それとも、ぬいぐるみだったのか。」
瑞穂嬢は、僕にこんな問いを投げ掛けた。
僕は口を噤んでしまった。
僕の可愛いマシンたち。
僕は……僕にとっては……。
……荒川瑞穂嬢の言葉は、いつも僕に深く刺さる。
でも、その言葉のおかげで、いまの僕が在る。


『あなたにとって、マシンは道具だった? それとも、ぬいぐるみだった?』
僕はその問いになかなか答えられなかった
僕がまだ 世間の矛盾に悩まされ
とても無気力だった頃
僕が求めていたのは
白でもなく 黒でもない
夜明け と 夕闇
その狭間に流れる悠久の時間と えも言われぬ安堵感
いま思えば 僕の可愛がっているこのマシンは
それをさがしだすための
道具だったのかもしれない

lyrics夜明けと夕闇

Posted by CINDY