夜の万華鏡
なんというか……やっぱり、
本命に対する反応と、それ以外に対する反応って違うでしょ。
最初からそれ以外だとわかっていても、
その差を見てしまうと、なんとも言えない気持ちになってしまう。
でも、確かに、可愛がってくれるから。
それがたとえ同情だとしても、一時のやさしさに甘えてしまう。
そのやさしさがまた、新たなさみしさを生むというのに。
自分を見失ったまま、今夜も途方にくれる。
底なしのさみしさを埋めようと彷徨い、
やがてネオンの海に融け、見えなくなっていく。
眠らない街の華やかでいて、無機質な灯りは、
まるで冷たい万華鏡のような……
そんなイメージを言葉に表してみたつもりなんですけど、イマイチ伝えきれてない気が……。
君の瞳に 僕の姿は映らない
君は何も言わないけど 最初からわかってる
一番は僕じゃない 大事なものは他にあるから
なのに君は 僕に同情をくれる
僕はそれに甘えてる
底の抜けた器のようなこころが
満たされることはないとわかっていても
君が見せてくれる 刹那の夢に寄りかかる
スベテミウシナッテカラ モウナガイジカンガスギタ
ココガドコナノカモ ボクガナンナノカモ
不夜城の幻に 叶わぬ夢を追い
空の腕が 虚しく宙を切る
限りなくゼロに近く 希釈されたかのように
位置も 価値も 意味も もうわからなくなった
切ない飴を口にして 今日も涙をこぼす
月も星もない 夜の万華鏡の中
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